あの子と私
ヨシが私を優しく押し倒し、私は思いきり目を閉じて素早く三回頷いた。


怖いけどいい。


ヨシが真雪ちゃんを好きでも構わない。


だって


ヨシが私の事を好きになってくれるかもしれない。


惨めでもいいよ…


ヨシが私の事


好きになってくれるなら



するとヨシは私の胸元に頭を埋めて細い声で言った。


「ごめん、アリス……」

「……」


私はゆっくりと目を開け、天井を見つめてヨシの言葉を待つ。


「……アリス、初めてだよね?俺…アリスの事好きになるよう頑張るから…ちゃんと好きになったら…しよう?」

「……」


ヨシは暫くそのままでいると起き上がり、私はそのまま動けないでいた。

少しホッとしたようで、でも悲しくて、胸がキュンとなる。


「アリス」


ヨシは私の名前を呼ぶと、優しく起こし、キツく抱き締める。


「ごめんな…」


どういう意味?

やっぱり付き合えないって事…?

私は恐る恐る、ヨシに聞いた。


「私はヨシの彼女?」

「……うん。彼女だよ」

「…うん」


今はヨシは真雪ちゃんが好きでも、私を好きになるように頑張ればいい。


そうだよね…?





























































































































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