あの子と私
そのメールを最後にタカからメールが来なくなり、丁度一週間が経った頃、全部の授業が終わるとヨシが来て言った。


「アリス、今日うちに来ない?」


思いがけないヨシからの誘いに、思わず笑みが零れた。


でも…少し暗い顔をしてる…?


もしかして別れ話をするのかもしれない……。


私の笑みは一瞬で消え、コクリと頷いた。


そして学校を出てヨシの家に向かう迄の道のりも、ヨシは無口で泣きそうになる。


やっぱり…今日振られるのかもしれない。


『まゆが忘れられないんだ』


って……。


ヨシの家に着き部屋に入ると、ヨシが少し離れた所に座る。

そしてヨシはいつもの様に音楽を掛けると、作り笑顔で私に聞いた。


「住んでる所は慣れた?」

「…うん」

「そっか……」


重い空気が流れ、暫く沈黙が続くと、ヨシの携帯が鳴った。

ヨシは携帯を手に取ったまま、不安そうな顔をして携帯を見つめる。


「…どうしたの?」


ヨシは私の問い掛けに暗い顔で答えた。


「最近さぁ、変なメールが入って来るんだ点」

「変なメール…?」

「うん。近くで見られてるような気持ち悪いメールなんだ」

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