あの子と私
ヨシはそう言いいながらメールを開くと、溜息を吐いて言った。


「やっぱり……。見る?」

「…うん」


私はヨシから携帯を受け取り、メールを見る。


From.ww-u-wwx〇e@dosimo.ne.jp
今日は女連れてるんだな
もうすぐお前に不幸が訪れる


私はヨシに携帯を渡しながら聞く。


「…何?これ……」

「分かんない。2日前から急に来るようになってさ…。気持ち悪いからメアド拒否するんだけど、拒否しても拒否しても来るんだよね……」


タカ?
でも、タカのアドレスはこんなんじゃなかった。


そしてヨシは苦笑いしながら続ける。


「気持ち悪いけどさ、放っておけばそのうち来なくなるよね?」


ヨシがそう言った瞬間、タカのメールを思い出した。


From.タカ
今からやる
お前は余計な事言わないで、黙って男といろよ


やっぱりタカなのかもしれない……。

私はヨシの目をジッと見て言う。


「ヨシ、大丈夫。私が付いてるから」

「アリスがそう言ってくれて良かったよ。トモにこんな事相談するのもカッコ悪いし、気持ち悪いしさ…」

「私がいつでも聞くよ」


ヨシは久し振りに優しい顔で言った。


「ありがとう」

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