あの子と私

操り人形

翌日、全部の授業が終わるとヨシの所に行く。

昨日タカから来たメールの通り15時半を過ぎてから帰らないといけない。

私はヨシの机の前に座り、ヨシに聞く。


「メール来た?」


ヨシは少し明るい表情で私に言った。


「今日はまだ来てないんだ」

「このまま来ないといいね」

「うん」


タカは何をしてるんだろう?

このまま元の生活に戻ってしまったら、又ヨシが安心して真雪の方に向いてしまうかもしれない。

そう思った時ヨシが少し暗い表情で言った。


「まぁ、まだ分からないけどね」

「…そうだね」


私はそう言って時計を見る。

そろそろ出ても大丈夫だろう。


「ヨシ、帰ろう?」

「そうだね」


二人で学校を出て、ヨシの家に向かう。

15時40分を迎え、何もないままヨシの家に着き、部屋に入ると嬉しそうな顔をしてヨシが言った。


「今日は何も無かったよ。もう大丈夫かな?ねぇアリス。今日は何の曲を聞こうか?」


その瞬間ヨシの携帯が鳴り、私とヨシは目を合わせると、ヨシは不安そうな顔で携帯を開く。


「…友達から?」


私が静かに聞くと、ヨシは顔を青くして答えた。

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