あの子と私
「今の所変なメールは来てないよ。それに又変なメールが来たら、トモがいつでも家に来てくれるって言ってるからさ。じゃあ今日はトモと遊びに行って来るよ」

「うん。…私は帰るね」

「うん」


ヨシはトモの所へ行き、私は教室を出ると急いで家に帰る。

家に向かう間、何度も携帯を確認し、タカからメールが来てないかチェックした。

そして家に着くと部屋着に着替え、座り込んだ瞬間携帯が鳴る。

私はビクンとし、恐る恐る携帯を開いた。


タカからだ……。


From.タカ
今日は男と別行動か?
明日は一緒に帰れ


何で知ってるんだろう……。

私は急いでメールを返す。


To.タカ
分かった


もしかして、近くに居る…?

ヨシとの帰り道、死んだカラスを道に置いたり、部屋に黒い猫のぬいぐるみを置いてた時みたいに、近くに居る……?


私は足音を立てないように玄関に向かうと、ソッとドアを開けて辺りを見回す。

居ない……。

少しホッとして部屋に戻る。

ヨシには何も言ってないよね?

メールを送ってみよう。


To.ヨシ
変なメールは来てない?

From.ヨシ
大丈夫だよ


良かった……。

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