あの子と私
「何で?」


心配そうな顔をして聞くトモに、私はションボリして答える。


「よく分からないけど、お母さんが…ごめんね」

「いいよ、気にすんなよ。何かあったらいつでも連絡して来いよ?飛んで来るからな」

「ありがとう…」


笑顔で学校に行く二人を見送ると、私は家の中の入りリビングに向かう。


気が重い。


リビングに入ると母親は又、ボンヤリと紅茶を飲みながらテレビを見ていた。



いつまでこうやっているんだろう?


カチカチ時間だけが過ぎて行く。


「お母さん、部屋で勉強してていい?」

「…お願いだから、ここに居てちょうだい……」

「……うん」


何もする事もないし、眠くなってきた。


大きくアクビをした時、又家のチャイムが鳴った。

母親に視線を向けると、頭を抱えて下を向いたまま言う。


「…アリス、出てちょうだい」

「うん」


私はゆっくりと玄関に向かい、ドアを開ける。


すると一人の女の子が立っていた。



この子は



誰……?

























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