【番外編】もしも願いが叶うなら… ー星空の下、キミとの約束。
帰り道、お決まりの神社の前を通った。
石畳の階段を見上げた私に、奏はすぐに気付いて、一緒に見上げる。
「上る?」
その一言で、私たちは神社へと足を向けていた。
「鈴は、学校ではいつもあんな感じ?」
少し前を上っていた奏が振り返ることもなく聞いた言葉。
私は思わず少しだけ足を止めて、曖昧に言葉を返した。
「あんな感じって?」
「んー…なんか……、ちょっと苦しそうに見えたから。」
そう言って振り返った奏と目が合う。
私は、無意識に口角を上げた。
「そんなことないよ」
にこりと笑うと、奏は、少し迷ったような口を閉じ、小さく頷いた。
「気にしすぎだよ」
言葉を飲み込んだ奏が気になって、思わず言葉を続けた私。
立ち止まっている奏に追いつこうと、少し斜めに階段を上って、彼と同じ段に上る。
「ずっとそうなの?」
横から聞こえた奏の声は、少し心配そうだった。
奏は、私が普段周りに気を遣って過ごしているのを完全に察した様子。
まぁ、確かにそれは、間違いなく事実なんだけど……。
あんな少しの時間の会話で分かるほど、私の言動は不自然だった?
だとしたら、長年の私が否定される。
それはまずいんだけど……。
やっぱりそれは否定したくて、私は更にとぼけようと奏を見上げた私。
だけど、目が合った彼の真剣な瞳があまりにも綺麗で。
私は喉元まで出ていた当たり障りのない誤魔化しの言葉を飲み込んだ。
石畳の階段を見上げた私に、奏はすぐに気付いて、一緒に見上げる。
「上る?」
その一言で、私たちは神社へと足を向けていた。
「鈴は、学校ではいつもあんな感じ?」
少し前を上っていた奏が振り返ることもなく聞いた言葉。
私は思わず少しだけ足を止めて、曖昧に言葉を返した。
「あんな感じって?」
「んー…なんか……、ちょっと苦しそうに見えたから。」
そう言って振り返った奏と目が合う。
私は、無意識に口角を上げた。
「そんなことないよ」
にこりと笑うと、奏は、少し迷ったような口を閉じ、小さく頷いた。
「気にしすぎだよ」
言葉を飲み込んだ奏が気になって、思わず言葉を続けた私。
立ち止まっている奏に追いつこうと、少し斜めに階段を上って、彼と同じ段に上る。
「ずっとそうなの?」
横から聞こえた奏の声は、少し心配そうだった。
奏は、私が普段周りに気を遣って過ごしているのを完全に察した様子。
まぁ、確かにそれは、間違いなく事実なんだけど……。
あんな少しの時間の会話で分かるほど、私の言動は不自然だった?
だとしたら、長年の私が否定される。
それはまずいんだけど……。
やっぱりそれは否定したくて、私は更にとぼけようと奏を見上げた私。
だけど、目が合った彼の真剣な瞳があまりにも綺麗で。
私は喉元まで出ていた当たり障りのない誤魔化しの言葉を飲み込んだ。