【番外編】もしも願いが叶うなら… ー星空の下、キミとの約束。
「入院してた頃の私の心の支えはね、なんでも聞いてくれる優しいお兄ちゃんとお姉ちゃんの存在だった。
ありのままの私で居られるのは、二人の前だけだったんだ。
だからね、疲れた時は、どうしても会いたくなるの。もう絶対に会えないのに願っちゃうの。」
俯いている私が次々とかき集めるから、
色付いた落ち葉は、気付けばたくさん集められて、足元に山が作られていた。
「あの日も、ふたりを思い出して泣いてた。そしたらね、奏が現れた。
お兄ちゃんにそっくりで、本当にびっくりしたんだよ。
実際話してみたら全然お兄ちゃんとは違ったけど」
「あー…」
申し訳なさそうな表情に変わる奏に、慌てて首を振る。
「最初はお兄ちゃんと重ねちゃってたけど、すぐに違う人だって思ったから。
それなのに、なぜか奏の前では自然と、ありのままの私が出ちゃってた。
もう二度と、何も考えないで隣に入れる人なんて出来ないと思ってたのに。
それくらい、私にとって、お兄ちゃんとお姉ちゃんは絶対的な存在だったのに。
奏には迷惑かもしれないけど、奏と過ごす時間はすっごく心地よくてね、
こんな風に、気を抜いて過ごすなんてこと、もう何年もなかったって気付いた。」
小さく口角が上がる。
改めて口にして、私にとって奏が本当に大切な存在になっていたことを実感する。
ありのままの私で居られるのは、二人の前だけだったんだ。
だからね、疲れた時は、どうしても会いたくなるの。もう絶対に会えないのに願っちゃうの。」
俯いている私が次々とかき集めるから、
色付いた落ち葉は、気付けばたくさん集められて、足元に山が作られていた。
「あの日も、ふたりを思い出して泣いてた。そしたらね、奏が現れた。
お兄ちゃんにそっくりで、本当にびっくりしたんだよ。
実際話してみたら全然お兄ちゃんとは違ったけど」
「あー…」
申し訳なさそうな表情に変わる奏に、慌てて首を振る。
「最初はお兄ちゃんと重ねちゃってたけど、すぐに違う人だって思ったから。
それなのに、なぜか奏の前では自然と、ありのままの私が出ちゃってた。
もう二度と、何も考えないで隣に入れる人なんて出来ないと思ってたのに。
それくらい、私にとって、お兄ちゃんとお姉ちゃんは絶対的な存在だったのに。
奏には迷惑かもしれないけど、奏と過ごす時間はすっごく心地よくてね、
こんな風に、気を抜いて過ごすなんてこと、もう何年もなかったって気付いた。」
小さく口角が上がる。
改めて口にして、私にとって奏が本当に大切な存在になっていたことを実感する。