自由よ…君が眩しい
濾過された悲哀が選ぶ自由は奥ゆかしい
ふと前を歩く後姿に悲哀を感じた.

視線を会わせてみたかったから足並みを揃えた。

「こんにちは」

声をかけたその瞳が・・

想像だにしない黒い瞳が光って居た。

あれっ~一瞬どきっとした。

悲しそうなので声をかけたら・・

返って来たその声は明るく優しかった。

そうだ・・・人は添ってみないと解らない。

触れて見ないと温もりも優しさも伝わらない。

種々雑多な自由の中にうようよする欲望と放漫と・・

野心の潜む自由の観念に惑わされないで・・・

広い視野に立った濾過され練り上げられた自由には・・

深さと幅があると再確認しながら・・

効力を発揮する自由は決断と判断の軸足が強いと

新たなに自由の真髄を嚙み締めた。

細やかな幸せに涙する人・・

我慢の中に幸せを見つけた人・・

挑戦の中に幸せを味わって居る人の・・

自由の効力は光り輝いて居る・

そんな自由の姿は瑞々しくて奥ゆかしい。

じっと見詰める視点の影が揺らがない・・

ひと言交わす「こんにちは」の挨拶に・・

背中と前面に絡み合う表情には・・

希望と悲哀の思い込みや拘りに・・

捉われない応変な自由が欲しいと思った




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