先生のトクベツ
初詣
わくわくする気持ちを抑えられずに少し早歩きをしながら学校につくと
そこには背中を丸めながら立っている先生がいた
「せんせー!」
「元気ねぇ、おはよう」
「あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします」
「こちらこそ、じゃあ行きましょうか」
そういって歩き出す後ろ姿を慌てて追いかける。
「先生、ここから近いんですか?お家」
「まぁ、この学校就職したの家から近かったからだから」
「そうなんだ、」
「あと10分くらいよ」
冬休み何してたか、なんて話をするとすぐに神社についてしまった
この時間がずっと続けばいいのに
「すごい、」
「小さなところなんだけど、この日だけはちょっとにぎやかなんだよね」
「あ、りんご飴ある」
「好きなの?」
「はい、小さいときに半分こしよって言われた大きなりんご飴意地でも手から離さなかったらしくて。今でも食べてるとお母さんたちに笑われます」
「なんか想像できるわ、その南」
「どーゆー意味ですかそれ!笑」