先生のトクベツ
一通りの情報を集めると
次はどうしても話してみたくなって
一度も行ったことがないのに
担当の川口先生がいないタイミングを見計らって化学の質問に行ったのが、中3の冬頃だったと思う
「失礼します、3年2組の南美咲です。川口先生いらっしゃいますか」
運良く川口先生以外の先生もおらず、山田先生がこっちに来てくれた
「ごめんね、南さんだっけ。川口先生今席外してるわ」
「あ、そうなんですね」
「質問?俺でよければ聞くけど」
「おねがいします!」
先生と話すためなんていう不純な動機で質問に行ってごめんなさいと最初は思っていたけど、
山田先生の解説はすっごくわかりやすくて、
先生に会いたいっていう目的が薄れるほど
化学の勉強が楽しくなった。
川口先生ごめんなさいと思いながら、
山田先生に週1回は質問に行くようになった中3の3学期。
この頃はめっちゃ好青年って感じの先生だなって思ってたけど
今ではめちゃくちゃ毒を吐いてくる先生
毒舌が混ざるのも心を許してくれてるのかなーなんて思う私は相当重症だ。