神さまよりもずっと
3.予期せぬ勧誘
「うわぁ、カッコいい……」
テレビや街のポスターを彩るモデルさんよりも。
無数の声援を浴びる華やかなアイドルよりも。
わたしの目には、誰よりも小鳥遊部長が光り輝いて見えたんだ。
「今日、来てよかったね!」
「うんっ!」
友だちとふたりですっかり感激していると。
「なぁ、そこのキミ」
なぜか、小鳥遊部長がわたしに声をかけてきた。
「ゴメンなさい! オジャマでしたか?」
「いや、そうじゃない。声がさ」
声……? あぁ、そうか。
「あははっ、やっぱり気になりますよね。わたし昔からよく言われるんです」
ヘンな声だなって――。
「いいな、キミの声。なんにでもなれそうで」
え?
わたしは、思わずポカーンと部長を見つめ返すことしかできなかった。
「明るくて、のびやかで。女の子にも、男の子にも、ばあちゃんにも、コロボックルにもなれそうだ」
コ、コロボックル???
これって、ほめられてる……のかな???
部長はニッ、とわたしに笑いかけて。
「キミも、友だちといっしょにうちの部入んなよ。部員は多いにこしたことないから。今、特にやること決まってなかったら、その声、うちで役立ててみない?」
わたしが、演劇?
みんなの前で舞台に立つの?
思いがけない言葉の連続に、正直わたしの頭はグルグル混乱してたけど。
「いいな、キミ。なんにでもなれそうな声してる」
はじめて言われたその言葉が、ポンッとわたしの背中を押してくれたんだ。
テレビや街のポスターを彩るモデルさんよりも。
無数の声援を浴びる華やかなアイドルよりも。
わたしの目には、誰よりも小鳥遊部長が光り輝いて見えたんだ。
「今日、来てよかったね!」
「うんっ!」
友だちとふたりですっかり感激していると。
「なぁ、そこのキミ」
なぜか、小鳥遊部長がわたしに声をかけてきた。
「ゴメンなさい! オジャマでしたか?」
「いや、そうじゃない。声がさ」
声……? あぁ、そうか。
「あははっ、やっぱり気になりますよね。わたし昔からよく言われるんです」
ヘンな声だなって――。
「いいな、キミの声。なんにでもなれそうで」
え?
わたしは、思わずポカーンと部長を見つめ返すことしかできなかった。
「明るくて、のびやかで。女の子にも、男の子にも、ばあちゃんにも、コロボックルにもなれそうだ」
コ、コロボックル???
これって、ほめられてる……のかな???
部長はニッ、とわたしに笑いかけて。
「キミも、友だちといっしょにうちの部入んなよ。部員は多いにこしたことないから。今、特にやること決まってなかったら、その声、うちで役立ててみない?」
わたしが、演劇?
みんなの前で舞台に立つの?
思いがけない言葉の連続に、正直わたしの頭はグルグル混乱してたけど。
「いいな、キミ。なんにでもなれそうな声してる」
はじめて言われたその言葉が、ポンッとわたしの背中を押してくれたんだ。