神さまよりもずっと
9.オーディション本番
そして――。
とうとう、今日はオーディションの日。
天気は快晴!
のどの調子もいい。
課題のセリフは、ばっちり頭に入ってる。
オーディション会場にも迷わず行けた。
ここまでは、なにもかもが順調。
だから、あとは、わたしの実力にかかってる!
「では6番、朝見ひなさんどうぞ」
係員のひとに呼ばれた。
いよいよわたしの番だ。
神さま、どうかどうかお願いします。
これまでやってきた努力が実を結ぶよう、どうかわたしのこと見守っててください!
それから、数日後の放課後。
早めに部室に行ったつもりだったのに、小鳥遊部長だけはもう来ていた。
「あ……」
部長の姿に気づいたとたん、心臓がドキッと大きな音を立てる。
「あさみん、どうだった? そろそろオーディションの結果届くって言ってただろ?」
おだやかな笑みを浮かべる部長。
その笑顔を見ていると、心がホッとして、あたたかくなって。
「あさみん?」
「うっ……うっ……」
抱えていた気持ちがあふれ出して、みるみる涙が止まらなくなった。
とうとう、今日はオーディションの日。
天気は快晴!
のどの調子もいい。
課題のセリフは、ばっちり頭に入ってる。
オーディション会場にも迷わず行けた。
ここまでは、なにもかもが順調。
だから、あとは、わたしの実力にかかってる!
「では6番、朝見ひなさんどうぞ」
係員のひとに呼ばれた。
いよいよわたしの番だ。
神さま、どうかどうかお願いします。
これまでやってきた努力が実を結ぶよう、どうかわたしのこと見守っててください!
それから、数日後の放課後。
早めに部室に行ったつもりだったのに、小鳥遊部長だけはもう来ていた。
「あ……」
部長の姿に気づいたとたん、心臓がドキッと大きな音を立てる。
「あさみん、どうだった? そろそろオーディションの結果届くって言ってただろ?」
おだやかな笑みを浮かべる部長。
その笑顔を見ていると、心がホッとして、あたたかくなって。
「あさみん?」
「うっ……うっ……」
抱えていた気持ちがあふれ出して、みるみる涙が止まらなくなった。