新 撰 組 終 末 記
新八「自分の刀は?無くしたの?」
『あ、はい…』
説明するのも大変だし、そういうことにしておこう。
総司「あの…雪乃さんって、何処から来られたんですか?」
『へ…?』
一瞬、ドキッとする。
新八「確かに、ここらへんの方言じゃないよね。 もしかして、江戸?」
ああ、なるほど。ここは京都なのに、関西弁じゃないってことを言いたいんだろう。
『出身は江戸なんです。』
総司「なるほど…私もそうなんですよ」
まあ、知ってはいるけど。
新八「そーだ!雪乃を屯所に連れて行こーよ。珍しくない?女の子の隊士とか」
総司「あのですねぇ…新八さん…」
新八「やっぱ、男臭くて好きじゃないんだよなー、屯所って。華が一輪、あってもよくない?」
私に向かって、ウインクをしてくる。
新八「俺達ね、壬生浪士組っていう京都の治安を守る組織なんだ。雪乃ちゃんも来てくれたら嬉しーな」
壬生浪士組…まだ新撰組じゃないのかな。
今日って確か、5月30日だから…。
『…沖田さん、今年は何年ですか、?』
総司「っえ…?今年は…文久3年…かと」