❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
一真は組員に撤退する様に指示をした。

そして、山本に健吾の始末を自分がやりますといい、車で健吾を自分のマンションへ運んだ。

一真はどうしても由梨の言動が気になって仕方なかった。

そして、山本について行くことに、納得がいかず、健吾を助けたのだ。

「姐さんは不思議な人ですね」

「めっちゃ可愛いだろう、でも惚れるなよ」

「そ、そんなことしません」

健吾は由梨の病気を語り始めた。

「由梨は間違いなく俺の妻だ、婚姻届も提出済みだ、しかし、病気を患ってる」

一真は驚きの表情を見せた。

「若年性アルツハイマー型認知症だ」

「そんな……」

「ありがたいことに、まだ、俺の名前は記憶から消えていないようだ」

「だから、あの裕也って男のことはわからなかったんですね」

「俺の妻だと言う記憶も消えている」

一真は由梨の言葉を思い返していた。

……「あなたは西園寺組の姐さんですよね」

「健吾さんの奥様はちゃんといますよ」……
< 102 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop