❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
第十五章 五年の月日が流れた
由梨は変わらず記憶がない。
五年経過して、若年性アルツハイマー型認知症が進んでいる気配もなかった。
朝、目が覚めると、昨日のことは覚えていない。
亮二は根気よく由梨に話をする。
実は、アメリカに来た時、病院を受診していた。
「自分の記憶がないんです、朝になると全ての記憶がリセットされてしまうんです」
「若年性アルツハイマー型認知症と思われますが、少し経過を見させてください」
担当医師の見解だった。
あれから五年、由梨の記憶はない状態だ。
しかし、アルツハイマー型認知症ではないとのことだった。
亮二は由梨を手放したくなかった。
毎朝、今の状況を説明するのは、苦ではなかった。
初めての感情に心地良かった。
唯一、五年も一緒にいるのに、キスすらしていない。
毎朝、はじめましての状態だからだ。
それでも亮二は構わなかった。
このまま、由梨と生涯を共に生きていきたかった。
ある日、由梨は一冊の雑誌に目が止まった。
五年経過して、若年性アルツハイマー型認知症が進んでいる気配もなかった。
朝、目が覚めると、昨日のことは覚えていない。
亮二は根気よく由梨に話をする。
実は、アメリカに来た時、病院を受診していた。
「自分の記憶がないんです、朝になると全ての記憶がリセットされてしまうんです」
「若年性アルツハイマー型認知症と思われますが、少し経過を見させてください」
担当医師の見解だった。
あれから五年、由梨の記憶はない状態だ。
しかし、アルツハイマー型認知症ではないとのことだった。
亮二は由梨を手放したくなかった。
毎朝、今の状況を説明するのは、苦ではなかった。
初めての感情に心地良かった。
唯一、五年も一緒にいるのに、キスすらしていない。
毎朝、はじめましての状態だからだ。
それでも亮二は構わなかった。
このまま、由梨と生涯を共に生きていきたかった。
ある日、由梨は一冊の雑誌に目が止まった。