❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
健吾はマンションに帰らなくなった。

裕也のアパートに泊まっている。

さえの護衛は後藤組がやっている。

裕也はさえの行動を見張っていた。

この日、さえは一ヶ月ご無沙汰だったため、身体の熱りをどうしたものかと考えていた。

(健吾さんは一回しか抱いてくれない、この熱りをどうしてくれるのよ)

さえは後藤組若頭前島を呼び出し、ホテルに誘った。

「前島、私を抱きなさい」

「お嬢、そんなことしたら、西園寺組長に殺されます」

「バカね、健吾さんは私を愛してはいないわ、堅気の彼の抱擁は最高だった、それなのに私の正体がバレて別れを切り出してきた、ほんと意気地が無いんだから」

さえは服を脱ぎはじめた。

そして、前島の腕を引っ張り、ベッドに倒れ込んだ。

「健吾さんは一ヶ月も私を放置して、この熱りをどうしてくれるの、前島、
私を満足させなさい」

前島はさえに惚れていた。

堅気の恋人との情事の時も、今回健吾との結婚も、指を加えてじっと耐えていた。

前島はさえを抱いた。

「お嬢、ずっとこうしたかった」
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