❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
道重コーポレーション社長、道重亮二とあった。

裏には、「何かあったら、連絡ください」と書かれていた。

そして、道重美希 血液型A型と書かれていた。

「由梨は道重と言う男性と結婚しているのか、美希ってどう言うことだ」

健吾は思わず詰め寄ってしまった。

「いや」

由梨は両手で自分の耳を塞いでしゃがみ込んだ。

「由梨、すまん」

由梨は泣いてしまった。

健吾は想いが溢れて、由梨を抱き寄せた。

「由梨、怖かったよな、すまなかった」

由梨の頭を撫でたり、頬に唇を押し当てた。

由梨はそっと顔を上げた。

健吾は頬に伝わる涙にチュッとキスをした。

「俺の元を去って五年だぞ、ずっと心配していたんだ」

「私は西園寺さんと一緒だったんですか」

「お前の名前は由梨、西園寺由梨だ」

「西園寺由梨」
< 124 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop