❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
亮二は怒りが湧いてきた。

(あんなに素直だった美希、どうしたと言うんだ、全てあの極道のせいだ)

亮二は美希を取り戻そうと計画を練った。

そんなことになっているとは思いもしない由梨は、健吾と一緒にいることに喜びを感じていた。

「由梨、買い物に行こう」

「本当ですか」

由梨はにっこり微笑んだ。

裕也の運転で出かけることにした。

「由梨さんが戻ってくれて、組長、良かったですね」

「そうだな」

健吾は手放しで喜べなかった。

明日の朝、また、由梨の記憶がリセットされる。

健吾はどうしたらいいか悩んでいた。

マンションに戻り、一緒に食事をした。

何も変わりない由梨の姿に、健吾は気持ちが落ち着いていた。

このまま記憶のリセットがないことを祈った。

しかし、健吾の願いは叶わなかった。

「おはようございます」
< 136 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop