❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
「とにかく開けろ」

亮二はオートロックを解錠した。

健吾は部屋に入ってきた。

「由梨、帰ろう」

「健吾さん」

由梨はにっこり微笑んだ。

(どう言うことだ、由梨の記憶からこいつだけはリセットされないのか)

健吾は由梨の手を掴み、部屋を出ようとした。

「美希、君は僕の妻だ、そいつについて行くんじゃない」

由梨は亮二に向かって言葉を発した。

「私は健吾さんが好きです、健吾さんと一緒にいたいです」

亮二は愕然とした。

こんなにもはっきりと意思表示を示した由梨を始めて見たのだ。

健吾は由梨を連れて、マンションを後にした。

車に乗り込み、健吾のマンションに向かった。

「由梨、ごめんな、俺はいつもお前を他人任せにして、後悔したはずなのに、同じことを繰り返している、どうしようも無い男だ」

「そんなことありません、こうして私を迎えにきてくれたじゃないですか」

「俺と一緒に居てくれるか」
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