❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
「結構です」

「そう、邪険にするな」

アパートの前には高級車が停まっており、西園寺を護衛する組員が控えていた。

「西園寺さん、またここで夜を明かしたんですか」

「そのつもりはなかったんだが、いつの間にか寝ちまったんだよ」

「西園寺さんがちゃんと自宅に帰らないと、組員の方々が迷惑ですよ」

「俺は一人で大丈夫だと伝えた、あいつらが勝手に護衛してるんだ」

「昨日からここに居るんなら何も食べていませんよね、朝食作りますから入ってください」

「由梨、仕事だろ」

「今日は休みです」

「そうか、じゃあ食事行くか」

「行きません、朝食私が作ますから入ってください」

健吾は由梨の部屋に入った。

「シャワー浴びてください、そのうちに用意します」

「ああ」

健吾はシャワーを浴びた。

由梨は急いでおにぎりを作り、外で待機している西園寺組組員の人たちに持って行った。

「あのう、もしよかったら、食べてください」
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