❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
「失礼を承知で申し上げます、東條ホールディングス社長夫人と西園寺組若頭の女では、

どちらを選ぶとお思いですか」

「そんなの、俺を選ぶに決まってるだろう」

「若頭、女はいつでも安定を求めます、若い女なら、刺激を優先するかもしれませんが、

彼女は四十二歳です」

「そうなのか」

「はい」

健吾はますます気に入った。

四十二歳であれだけの可愛らしさがあり、優しさもある。

逆にその年齢だから、色気があるのかもしれない。

感じてる顔、喘ぎ声、のけぞる身体、想像するだけで興奮する。

他の男から奪いたいと独占欲が健吾を本気にさせた。

健吾はすぐに行動に移した。

「東條ホールディングス本社ビル前に車をつけろ」

「かしこまりました」

健吾はこうと決めたら裕也の言葉など聞かない。

仕方なく本社ビルに向かった。

本社ビル前に車をつけてから、時間は悪戯のように過ぎた。
< 2 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop