❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
「夕凪様を囲うとは、結婚することでもなく、この手当ては夕凪様の借金を肩代わりのためでもありません、つまり西園寺健吾のセックスの相手をする代償です」

由梨は驚きの表情を見せた。

「西園寺を愛する心はいりません、身体だけの契約です、いかがでしょうか、
夕凪様にとって、悪くないお話かと存じます」

由梨は考えていた。

健吾からのプロポーズは絶対に受けられない、自分は東條優馬のフィアンセだから。

そして借金を支払うために東條ホールディングスを辞めるわけにもいかない。

でも健吾との時間はとても心地よい。

あんな酷いこと言ってもう、終わりかと思っていたけど、健吾からの申し出を受ければ、

また会える。

しかも健吾からの毎月の手当ては今の自分にとってありがたい。

(西園寺さんとのセックスなんて、はじめてだからどうしていいかわからないよ)

「あのう、私、男性とのお付き合いは経験なくて、だから身体の関係も経験ないんです」

「大丈夫ですよ、若頭に身を委ねて、感じてください」

「わかりました」

「一つ条件があります、若頭以外の男性と関係は持たないこと、その場合、

契約破棄になります、たとえフィアンセの間柄だとしても、よろしいですね」

由梨は頷いた。
< 27 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop