❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
「夕凪様、どうなさいましたか」

「あのう、西園寺さんはいついらっしゃいますか」

「わかりません、若頭の気持ちなので」

「そうですか」

由梨は途方に暮れた。

そんな矢先、由梨の部屋のインターホンが鳴った。

「西園寺だ、開けてくれ」

由梨は勢いよくドアを開けた。

そこには健吾が立っていた。

見つめ合う二人。

健吾が言葉を発した。

「入ってもいいか」

「はい」

健吾は部屋に入るや否や由梨を引き寄せ抱きしめた。

「西園寺さん?」

健吾は由梨から離れた。

「服を脱げ」

健吾の表情は今まで見たことがない、極道の表情だった。
< 29 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop