❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない

第五章 東條優馬の策略

次の日、由梨は社長室に呼ばれた。

「由梨、最近君の周りを悪い虫が飛んでいるようなんだが、まさか僕を裏切るような真似はしてないと思うがどうなんだ」

「していません」

優馬はタブレットを開き、由梨に見せた。

「これは君だよな」

タブレットの画面には健吾にキスしている由梨の顔が写っていた。

「こんな蕩けた顔しやがって、僕の顔に泥を塗った自覚はないのか」

優馬は怒鳴り声を上げた。

そして、由梨の頬を平手打ちした。

由梨は倒れて、頬を押さえて痛みに耐えていた。

「君が誰と何をしようと勝手だが、僕以外の男にうつつを抜かしているのは、
僕のプライドが許さないんだ」

由梨は俯いて何も言葉がなかった。
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