❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
「若頭、由梨さんの会社に行ってみますか」

「ああ、頼む」

健吾は東條ホールディングスに向かった。

東條ホールディングスのビルに到着すると、健吾は車から降りて、ビルの正面入り口に入った。

「若頭、待ってください、渡辺の兄貴からの連絡を待った方が……」

裕也の言葉は健吾の耳には届かなかった。
健吾はビルの中に入った。

(若頭、入っていっちゃったよ)

健吾は受付を通さずエレベーターのボタンを押した。

「お待ちください、勝手に入っては困ります、アポはお取りになっていますでしょうか」

「アポ?そんなものはねえ、俺は夕凪由梨に用があるんだ」

「こちらで連絡致しますので、お待ちください、失礼ですがお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか」

健吾は受付の言葉も聞かずにエレベーターの階数ボタンを押して由梨の元に向かった。

受付はすぐに警備員に連絡した。
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