❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
「へい」

車が到着すると、健吾は由梨を車にエスコートして、発進した。

「俺のマンションへ向かってくれ」

「あのう、若頭、由梨さんを誘拐しちまったんですか」

「バカ、ちげえよ」

「でも、黙って連れて来たんですよね」

「お前が東條ホールディングスに連絡しておけ」

「えっ、俺ですか」

「つべこべ言わずに連絡しろ」

裕也は東條ホールディングスに連絡した。

「えっと、夕凪由梨の身内のものです、緊急事態のため、連れ出しました、今日は早退でお願いします」

「お前、すげえな」

「ありがとうございます」

裕也は照れて頭をかいた。

由梨は健吾に連れられてマンションへ入った。

「あのう、私……」

「どう言うことだ、アパート行ったら業者が引っ越したって言うし、渡辺の所には連絡ねえし……」
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