❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
「若頭、由梨さんは……」

「俺一人だよ」

「えっ、なんでですか」

裕也は不思議そうな表情を見せた。

「お前なあ、俺が一人で出てきたんだから、察しろよ」

「へい、これからどちらに」

「決まってんだろ、由梨を迎えにいく、東條のマンションに迎え」

裕也はニッコリ微笑んで車を発進させた。

その頃、朝帰りをした由梨を、東條は待ち構えていた。

「朝帰りとはどう言うつもりだ」

「申し訳ありません」

由梨は東條に頭を下げた。

「極道の男と一晩中お楽しみか」

東條は怒りが頂点に達して、由梨を平手打ちした。

「僕がどんな思いで夜を過ごしたと思ってるんだ、さあ、こっちにこい」

由梨は東條に腕を掴まれ、部屋に連れて行かれた。

「さあ、極道の男にしたみたいに、俺を欲情させてみろ」

東條はズボンを脱ぎ、上半身裸になってベッドに横になった。
< 50 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop