❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
「大人しく留守番してろ、ほかの男にうつつを抜かすんじゃねえぞ」

「そんなことしません」

「お前がそう思わなくても、ほかの男が放っておかないだろ」

由梨は目をパチクリした。

「なんて顔してるんだ」

「だって健吾さん、ありえないこと言うんですもの」

「お前は自覚がなさすぎる、いい女だぞ」

由梨は面と向かっていい女なんて言われたから、恥ずかしくて顔が真っ赤になった。

健吾はそんな由梨の腕を引き寄せ、キスをした。

「さっきまでお前を抱いていたのに、また抱きたくなった」

「ダメですよ、裕也さんが首を長くして待ってますよ」

「しょうがねえな、行ってくる」

健吾はドアの向こうに消えた。
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