❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
二人で診察室に入ると、中は白で統一された広い空間の部屋だった。

机を挟んで、パソコンを前に、女性の先生が座っていた。

「どうぞ、おかけください」

「夕凪由梨さんですね」

「はい」

由梨は先生に何を言われるのかオドオドしていた。

「お隣にいる方をご紹介頂けますか」

由梨は健吾の方に向いた。

(なんて言えばいいのかな)

「西園寺組、若頭の西園寺健吾さんです」

「そうですか、由梨さんにとって、どのような方ですか」

由梨はどう言えばいいか迷っていた。

すると先生が口を開いた。

「では、質問を変えます、西園寺さんは由梨さんにとって大切な男性ですか」

由梨はすぐに答えた。

「はい、とても信頼出来る大切な方です」

由梨の言葉に健吾は照れて頭をかいた。

「そうですか」
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