監獄学園にやってきたクズな大罪人は、男ぎらいな次席看守さまを落としたい。
恋する乙女
―財前風真視点―
「最近、我が学園の首席と次席が恋愛関係にあるといううわさが生徒のあいだで流れているようだが…」
「そのようですね。たしかに、藤枝には卒業後も俺の右腕としてはたらいてくれるよう求めました。妻という形で」
「なるほど。恋愛関係にあるのは事実、ということかね?」
「…生憎と、俺はそういった感情とは無縁の人間です。一般に言われるような関係ではありません」
月に一度の職員会議とはまたちがう、学園長との、1対1の対面。
プレッシャーに感じることはないが、少々面倒だな、と思う。
結婚という形である以上、周囲からそう見られるのはやむを得ないが。
「ふむ…まぁ、きみのことだ。学園生活に支障は及ぼさないだろう。ただし、今後は気をつけてもらおうか」
「はい。私も藤枝も、勉学、業務ともに影響を出しません。周囲でうわさが流れることもないよう、努めます」
学園長の警告にうなずいて、たんたんと宣言する。
生徒会室ではなした内容が外にもれた…うわさを流した者は、わざわざ聞き耳を立てていたのだろう。
犯人捜しも、並行しておこなわなければいけないな。
「最近、我が学園の首席と次席が恋愛関係にあるといううわさが生徒のあいだで流れているようだが…」
「そのようですね。たしかに、藤枝には卒業後も俺の右腕としてはたらいてくれるよう求めました。妻という形で」
「なるほど。恋愛関係にあるのは事実、ということかね?」
「…生憎と、俺はそういった感情とは無縁の人間です。一般に言われるような関係ではありません」
月に一度の職員会議とはまたちがう、学園長との、1対1の対面。
プレッシャーに感じることはないが、少々面倒だな、と思う。
結婚という形である以上、周囲からそう見られるのはやむを得ないが。
「ふむ…まぁ、きみのことだ。学園生活に支障は及ぼさないだろう。ただし、今後は気をつけてもらおうか」
「はい。私も藤枝も、勉学、業務ともに影響を出しません。周囲でうわさが流れることもないよう、努めます」
学園長の警告にうなずいて、たんたんと宣言する。
生徒会室ではなした内容が外にもれた…うわさを流した者は、わざわざ聞き耳を立てていたのだろう。
犯人捜しも、並行しておこなわなければいけないな。