監獄学園にやってきたクズな大罪人は、男ぎらいな次席看守さまを落としたい。
デートの約束
―藤枝景依視点―
あっという間に8月が来て、監獄学園も夏休みに入った。
…とは言え、うちは少年刑務所も兼ねている特別な施設。
各クラスが2週間ずつ看守を受け持って、残りの2週間が完全な休みとなる。
ちなみに特進クラスは、夏休み初週と最後の週、1週間ずつを看守業務に使う変則スケジュールだ。
今日は夏休み5日目。
あれから雷牙がまったく絡んでこなくなったから、私はなににも惑わされることなく、仕事に集中できている。
「藤枝」
「あ、財前先輩。おはようございます!」
朝礼まえ、だれよりもはやく刑務所棟に来て心身を整えていると、財前先輩も半袖の制服姿で会議室にやってきた。
「おはよう。はやいな」
「はい、今日ははやく支度が終わりまして…」
「そうか。…始業まえだ、すこしはなしでもするか」
あっという間に8月が来て、監獄学園も夏休みに入った。
…とは言え、うちは少年刑務所も兼ねている特別な施設。
各クラスが2週間ずつ看守を受け持って、残りの2週間が完全な休みとなる。
ちなみに特進クラスは、夏休み初週と最後の週、1週間ずつを看守業務に使う変則スケジュールだ。
今日は夏休み5日目。
あれから雷牙がまったく絡んでこなくなったから、私はなににも惑わされることなく、仕事に集中できている。
「藤枝」
「あ、財前先輩。おはようございます!」
朝礼まえ、だれよりもはやく刑務所棟に来て心身を整えていると、財前先輩も半袖の制服姿で会議室にやってきた。
「おはよう。はやいな」
「はい、今日ははやく支度が終わりまして…」
「そうか。…始業まえだ、すこしはなしでもするか」