監獄学園にやってきたクズな大罪人は、男ぎらいな次席看守さまを落としたい。
疑惑の次席
―藤枝景依視点―
私が集団脱獄の協力者としてうたがわれたとき、財前先輩は私のことを信じてくれた。
だけど、あれから1週間経ったいまも、Gebotのあいだで私へのうたがいは残ったまま。
夏休みだって、もうあってないようななか、精神だけがすり減っていく。
「藤枝景依。本当に108番と共謀したのではないか?」
「いえ…そのような事実はありませんでした」
とうとう、私は職員会議への招待を受けて詰問されることとなった。
生徒からの密告があったと、先生方は言っているけど。
「あらためて日誌をふり返ってみると、きみは実に怪しいのだよ、藤枝。脱走した108番とともにいることが多かったようではないか」
「それは…」
私が集団脱獄の協力者としてうたがわれたとき、財前先輩は私のことを信じてくれた。
だけど、あれから1週間経ったいまも、Gebotのあいだで私へのうたがいは残ったまま。
夏休みだって、もうあってないようななか、精神だけがすり減っていく。
「藤枝景依。本当に108番と共謀したのではないか?」
「いえ…そのような事実はありませんでした」
とうとう、私は職員会議への招待を受けて詰問されることとなった。
生徒からの密告があったと、先生方は言っているけど。
「あらためて日誌をふり返ってみると、きみは実に怪しいのだよ、藤枝。脱走した108番とともにいることが多かったようではないか」
「それは…」