監獄学園にやってきたクズな大罪人は、男ぎらいな次席看守さまを落としたい。
雷牙は「へぇ?」とふり向いて、歩きながら私を見た。
「それじゃ、特に立場がわるくなったりはしてないんだな」
「…えぇ。むしろ先生方も納得してくれたようです。私があなたのアリバイを握っている重要人物だから、よく絡まれていたのだと」
「ははっ、なんだそれ」
「あなたの脱獄を手伝った者が私なんじゃないかと、うたがわれていたんですよ。財前先輩や先生と同室で生活することになって、大変だったんです」
「はぁ?」
目を見開いて、雷牙は体ごとふり返る。
足を止めた雷牙の胸をとんと押して、私は「進みなさい」と言った。
「お坊ちゃんと一緒にいたのか?」
「えぇ、24時間監視されていました。あなたのせいで」
「俺が再審の準備してるあいだにそんなことしてたのかよ。景依にプロポーズしたやつだぞ、わかってんのか?」
「それじゃ、特に立場がわるくなったりはしてないんだな」
「…えぇ。むしろ先生方も納得してくれたようです。私があなたのアリバイを握っている重要人物だから、よく絡まれていたのだと」
「ははっ、なんだそれ」
「あなたの脱獄を手伝った者が私なんじゃないかと、うたがわれていたんですよ。財前先輩や先生と同室で生活することになって、大変だったんです」
「はぁ?」
目を見開いて、雷牙は体ごとふり返る。
足を止めた雷牙の胸をとんと押して、私は「進みなさい」と言った。
「お坊ちゃんと一緒にいたのか?」
「えぇ、24時間監視されていました。あなたのせいで」
「俺が再審の準備してるあいだにそんなことしてたのかよ。景依にプロポーズしたやつだぞ、わかってんのか?」