監獄学園にやってきたクズな大罪人は、男ぎらいな次席看守さまを落としたい。
本気の証明
「恋人のしるし。景依も俺につけるか?」
顔を離した雷牙は、笑って囚人服のボタンを外していった。
はだけた胸元に視線が吸われて、ドキドキッと心臓が跳ねる。
「いいっ!いいですっ!ちゃんと服着てばかっ!」
「…いーや、景依が納得するまで直さない」
雷牙はにやりとからかうように笑って、私のよこにひじをついた。
この男は…っ!
「他の女にはこんなことさせないぜ。ほら、やってみろよ」
「そっ、そんなはれんちなことできないっ!」
首筋をあらわにする雷牙から、目をつむって顔をそむける。
心臓がドキドキしてうるさい…っ。
すると、「ぷっ」と吹き出すような笑い声が聞こえた。