監獄学園にやってきたクズな大罪人は、男ぎらいな次席看守さまを落としたい。
108番が親指で肩のうしろを指すと、Gebot生が体をちいさくして現れる。
財前先輩の通達を聞いてなかったの…!?
「受刑者に頼らない!それでも看守ですか!」
「すっ、すみません…!」
「まぁまぁ、いいじゃねぇか。俺にとっては作業をサボるいい口実ができたんだし」
「さっさと帰りなさい!」
「そんなつれねぇこと言うなよ。どうせならわんこの散歩もしてやるぜ?」
「必要ありません、帰りなさい!」
ぎゅっと手を握ってイライラを抑えながら指示すると、108番は肩をすくめて「はいはい」と入り口から離れていった。
108番を連れてきたGebot生はその背中をのんびりながめている。
「あなたもぼーっとしてないで付き添う!受刑者を1人でうろつかせる気ですか!」
「はっ、はい!」