素直になるまで
【隼人side】
外のデートをやめて家でまったりすることにした。
家に着き、入って俺の部屋に向かった。
夏希の靴を脱いでしゃがんで揃える仕草、部屋についてドアを開ける仕草。
その全ての夏希の行動に愛しいと想ってしまう。
我慢出来ず、思わず後ろから抱きしめてしまった。
夏希はびっくりして、
「どうしたの?
隼人、なんか今日そわそわしてるよ?」
そんなことを聞かれて、“愛してる”とか“好き”なんて言えるほど俺は素直じゃない。
俺は冷たく、
「そんなことねぇよ」
と言った。
そしたら夏希が、
「そっか」
と言い、オレの腕をぎゅっと握ってきた。
あー…やべー……
それから、一回離れてベッドに座った。
何も言わずにお互い唇を合わせた。
けど、オレはそれ以上進めなかった。
それからまったり過ごして、夏希は帰った。
【隼人side終了】