素直になるまで
誤解…
そして今日も隼人と会う約束をしていた。
最近いつもあんな態度だし、あたしも、結衣に別れれば?って言われたとき、それも良いかもしれない、と思ってしまった。
よし!決めた。
隼人に別れを言う。
これ以上、辛い思いをしたくない。
そう決心して、隼人と待ち合わせのカフェに向かった。
近づくにつれて、隼人が見えた。
隼人!と呼んで手を振ろうとしていた、あたしのささやかな思いは、その場面を見た瞬間に砕かれた。
「結衣………
なんで………?」
手を振った結衣が隼人の目の前の席に腰掛けた。
そんな2人を見ていられなくて、あたしはすぐに、隼人のもとへ行ってこう言った。
「隼人………」
「夏希??」
そしてその次に結衣が口を開いた。
「夏希?どうしたの?」
結衣のその言葉に頭にきた。
「その…これは………」
隼人が焦ってる。
「結衣……」
「違うんだ…
夏希、これは!!「隼人、今までこんなあたしに付き合ってくれてありがと…
もう、おしまいにしよ?
別れて……
ばいばい…」
あたしはそう言ってその場を立ち去った。