溺愛体質な王子2人が甘すぎます
頷くことも、返事をすることも無く、ゆっくりと私を降ろしてくれた。

そのお陰で無事に降りることが出来た。

ぺこりとお辞儀をして2人の方へ向かおうとした。

でも黒瀬くんに腕を掴まれ、止められた。

「安静にしてて。じゃあまた明日」

そう言って黒瀬くんは去っていった。

また明日って……。

「美優っ!大丈夫?私たちが支えるから!!」

「歩ける?美優」

和歌ちゃんと桃華ちゃんに支えてもらって、家まで歩く。

和歌ちゃんと桃華ちゃんは私の家のすぐそばに住んでいる。

何も話さない高崎四季も隣にいる。

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