溺愛体質な王子2人が甘すぎます

それより助けを待つってどれくらいだよ。

めんどくさい。

ドアを破壊することも無く、ただ警備員とかを待っていた。

その時。

ガシャーン……。

大きな音が体育倉庫に響いた。

は……?誰だ。

普通にドアを破壊するとかやばい男じゃ。

また男が来たらめんどくさい事になるんじゃ……。

「大丈夫ですかっ!?」

でも男とは違う、高くて焦りのある女の声だった。

今この女が破壊したのか。

身長も小さくて、華奢な体でよくこんな馬鹿力を持っているな。

というかこの女、なんか表情怯えてる?

焦っている気がするけど怯えてもいる……?

表情は焦っているのに、1歩1歩ゆっくりと近づいてきた。
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