溺愛体質な王子2人が甘すぎます
「では出発〜!」

「仮にこれがデートだとして、初めの言葉おかしくない……?」

和歌ちゃんの初めの言葉が面白くって、つい笑ってしまう。

デートって言ってるのに、これじゃただのお出かけみたい。

私の言葉を聞いてはっ、としたように動かなくなった。

そしてギギギ、と音がしそうな動きで私を見てきた。

「た、確かに……!!出発って小学生の遠足みたい!!」

遠足って……ふふっ。

なんだか幼い頃に戻ったみたいだ。

と思って歩いていると、すれ違う男性達がこちらをちらちら見ている気がした。

多分和歌ちゃんの可愛さに目を奪われて……。

「美優やっぱりモテモテすぎる!!」

「へっ?」

私?

いやいやいや……和歌ちゃんでしょうそれは!

こうやって視線を浴びているのはぜーったいに和歌ちゃんだし!
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