溺愛体質な王子2人が甘すぎます
すると何故か口を閉ざし、その場に立ち止まった。

「どうしたの?和歌ちゃ……」

「え、なんでここに純が……」

「え?」

和歌ちゃんの目の前を見ると、純くんが立っている。

子犬を連れて立っているから、犬のお散歩で歩いていたのかな?

そんな偶然に純くんは、まるでしっぽを振る子犬みたいに笑っている。

「和歌!!今からデー……」

「純ー!黙れー!」

和歌ちゃんの悲鳴に似た声に、かき消された言葉。

デー、と言ってたからデートのお誘いだろうか。

ならここは気を使って……。

「和歌ちゃん!純くんとデートに行って来ていいよ!」

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