溺愛体質な王子2人が甘すぎます
「はぁん?私今日美優とデートって行ったじゃん!!なんで……なんで純が居るのー!美優とデートする為に事前に断ったのにぃ……」

和歌ちゃんが怒っているのか、悲しんでいるのか分からないけど、とにかく純くんと行ってもらおう。

「私のことはいいから2人で楽しんで来て……!2人が楽しんでくれたら私も嬉しいし……」

「えぇ〜……うーん」

和歌ちゃんは、私の言葉を聞いて悩み始めた。

きっと私よりも純くんを優先したいはず。

純くんとの関係を私が崩しちゃったら……と思ったら身を直ぐに引こうという考えに至った。

「私は1人でショッピング楽しんでおくから!」

「美優〜……じゃ、じゃあこの日の埋め合わせはまた今度しようね!!ぜーったいにまた遊ぼ……!」

ギューッと和歌ちゃんに抱きしめられて、少し息がしにくくなった。

く、苦しい。

バンバンと背中を叩いたら、和歌ちゃんの力が少し緩んだ。

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