溺愛体質な王子2人が甘すぎます
「あれ?美優ちゃん?」

「えっ」

その呼び方をするのは、あの人しか居ない。

振り返ると、驚いた顔をした高崎四季が居た。

やっぱり高崎くんだ。

こんな所で会うなんて偶然がすぎる。

「何してるの?ヘアオイル?」

「あ、うん。桃華ちゃんの誕生日プレゼントを選んでて……」

って、なんで高崎四季に説明しているのだろうか……。

「高崎くんはなんでここに……?」

「俺は女の子にサプライズで何かプレゼントしようかなーと」

「じゃあ同じ目的でここに来た、んだね」

まさか目的まで同じだったなんて。

それにしても女の子に、というのが気になる。

友達なら当然かもだけど、この人だから気になってしまうんだよね。
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