溺愛体質な王子2人が甘すぎます
一方の高崎くんも、色違いのヘアオイルとゴムを買っている。

「一通り買えたしなんか食べる?」

高崎くんからの提案で、フードコートに移動した。

私は空いている席に座って高崎くんが来るのを待っていた。

「ドーナツ好き?」

「う、うん!好きだよ」

「じゃあ奢るよ。何味がいい?期間限定でもいいよ」

高崎くんが来て話し出したのはドーナツの話。

ドーナツ屋さんを見て何を食べたいか考えていると、ふと抹茶ドーナツのポスターが目に入ってきた。

抹茶……美味しそうだな。

でも期間限定で高いし、高崎くんに奢って貰う訳にはいかない。

「抹茶食べたい?」

「へっ!?」

私の抹茶ドーナツに向けた視線に気づいたのか、食べたいか聞かれた。

食べたいけど言えないに決まってる……!

「大丈夫だよっ……!チョコ味のドーナツひとつお願いしてもいいかな……?」

私が言うと高崎くんは少し考え込んで、笑顔で頷いた。
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