溺愛体質な王子2人が甘すぎます
「おっけー。待っててね」

手を振って去っていく高崎くんを見ていると、何故かこちらを振り返った高崎くん。

高崎くんは口角を上げニヤリと笑った。

それは何かを企んでいそうな悪い顔。

数分経つと、高崎くんはトレイに乗ったドーナツを持ってやってきた。

「はい!美優ちゃんの分!」

「え……?」

そう言って差し出されたドーナツはひとつ……ではなく2つだった。

しかもさっき私が見ていた、期間限定の美味しそうな抹茶ドーナツ……!

美味しそう……。

「へへっ、びっくりした?美優ちゃん欲しそうに見つめてたからさ?サプライズ」

サプライズで抹茶ドーナツをくれるなんて……。

でも頼んでなかったし抹茶ドーナツはお金払わないと。
< 153 / 289 >

この作品をシェア

pagetop