溺愛体質な王子2人が甘すぎます
ドーナツを食べ終えて、雑談が始まった。

「美優ちゃんってなんで男性恐怖症なの?」

「え、えっと……。小学生の時---」

小学生の頃、その時の私は男の子と遊んだり、話したりするのも普通に出来ていて怖くなかった。

でもそれが崩れたのは小学6年生の夏頃。

夏休みが始まる直前の終業式の日、私はクラスメイトの男の子に告白された。

『好きだった。付き合って欲しい』

その男の子は友達として大切で、それ以上には考えたことも無かったから。

だから私は彼の告白を断った。

『ご、ごめんね。私は友達がいいの』

そしたら彼は急変して、私の体を思いっきり押して、私は転けてしまった。

顔は真っ赤で目には涙が滲んでいたんだ。

『断るとか信じらんねぇ!!友達がいいとか言って内心気持ち悪いとか考えてんだろ!?ぶりっ子すんなよクソ女!』

その時……私は初めて彼に対して恐怖心を覚えた。

彼に対してだけではなく男の子、男性に対して恐怖心を感じるようになってしまった。

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