溺愛体質な王子2人が甘すぎます
ただ私は今までと同じ、友達で居たかっただけだった。

だけどそれは私だけだったみたいで、彼は私と友達に戻る気もなかったんだ。

私のことを好きだと言ってくれた人でも、断ってしまったらまた傷つく。

その日を境に男の子と話せなくなり、今も苦手なまま。

私の過去を一通り説明すると、高崎くんは机の上に置かれていた私の手を握った。

「告白したくせに勝手にキレるのなんて最低だな。そいつ」

最低とまでは思ったことがなかったけど、その出来事があったせいで怖くなった。

男性とぶつかったりしたら、気持ち悪いとか言われたりするかもしれない。

関わりを持った人は私に対して怒鳴ってくるかもしれない。

またあの時みたいに傷つくのは嫌なんだ。

だからもう男性とは関われないし、近づくこともできない。

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