溺愛体質な王子2人が甘すぎます
距離を開けて門に向かう。

ぜったいナイショの嘘のお付き合い。

隠し通す……。

「美優」

「美優~」

「和歌ちゃん、桃華ちゃんおはよ……」

挨拶しようとした時、2人に思いっきり抱きつかれた。

「2人ともどうしたのっ……!」

ニコニコ笑顔なのに、2人の後ろに悪魔が見えるような気が。

多分気のせいだよね。

この詳細はお昼に聞いたらいい。

「教室行きたくないよ~美優ー!」

「本当に嫌だよね~。美優と離れるしぃ」

「私はいいみたいじゃん!!」

「和歌も必要だよ~」

「私っておまけ!?」

「ふっ、あははっ」

2人の言い合いが面白くってつい笑いが漏れた。

やっぱり2人といるのは楽しいな……!

私が笑っていると、2人も続けて笑い始めた。
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