溺愛体質な王子2人が甘すぎます
すると高崎くんが私の顔に顔を近づけてきた。

耳元で囁かれる言葉。

「本命の女の子にだけしか触れないよ」

なんて。

私が本命って言ってるのっ……!?

冗談が過ぎる。

熱くなりすぎて頭回らない。

「ねね、美優ちゃん。ここどうやったらいいの?」

「えっ!?」

ぼーっとしてた時、話しかけられてしまい大声を上げた。

じっと皆に見つめられ恥ずかしくなる。

こんなに大声を上げることなんていつも無いのに。

「あはっ、美優ちゃん声大きいね」

「ごめんなさい……」

「謝らないでもいいのに……ふふっ」

どっと笑いが起きてから気づいた。

私、みんなと話せてる。

友達みたいに話せてる。

嬉しい。

涙がじわりと滲んで、胸が暖かくなる。

「ってえ?美優ちゃんなんで泣いてるのっ……!?」
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